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マスターズV後、松山英樹に初スポンサー。計7社が契約!今週はメジャー第2戦の 「全米プロ」が焦点。

「NTTデータ」と計7社目のスポンサー契約を新たに締結した松山英樹。(提供:NTTデータ)

世界のメジャー「マスターズ」で日本人初優勝を遂げた松山英樹(29)に新たなスポンサーが名乗り出ました。ITサービス分野で世界トップ5への挑戦を続けている「NTTデータ」(本社・東京豊洲)とのスポンサー契約で、期間は5月17日から3年間。マスターズ優勝後では初の契約。松山は所属の「LEXUS(トヨタ自動車)」を筆頭にこれで計7社とのスポンサー契約を結ぶ売れっ子プロ。今回のマスターズ優勝では優勝賞金約2億2800万円をゲットしましたが、さらにプラスアルファーの“マスターズ優勝効果”はどこまで波及するか、まさにドル箱を抱えたトッププロとなりました。マスターズ後帰国して内閣総理大臣顕彰を受けるなどで戦列を離れていましたが、前週に再渡米。約1ヵ月ぶりに13日からのAT&Tで実戦復帰した松山ですが、次の焦点は、5月20日開幕のメジャー第2戦「全米プロ選手権」(米サウスカロライナ州キアワ・アイランドリゾート)。この試合からはウエアの右袖に「NTTデータ社」のロゴが掲出されるなど全身“広告塔”で戦う松山英樹です。

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国内ツアー三井住友VISA太平洋マスターズ(太平洋・御殿場)に出場した時の松山英樹。

悲願のマスターズ優勝を果たした松山は、メジャーを制した初の日本人になったばかりではなく、日本ツアーでは8勝、米ツアーで6勝を挙げて世界ランキングでも上位にランクアップ。まさに日本が誇る世界のトップアスリートにのし上がりました。そればかりではありません。日本人がまだ誰も成しえていない4大メジャー大会制覇(マスターズ、全米OP、全英OP、全米プロ)というとてつもない目標を掲げて、挑戦を続けます。今回「NTTデータ」が松山獲得に照準を絞ったのはここにあります。ITサービス分野で「グローバル・トップ5」入りを目指して進んでいるNTTデータは、情報技術での「これから」の実現がターゲットです。世界に挑戦し続ける英樹の姿に深く共感しての契約。スポンサー契約は、ウエアの袖にロゴをつけるだけでなく、松山をサポートするさまざまな活動、コラボレーション企画が用意されます。

松山が「NTTデータ」の勧誘に答えたもう一つのポイントは、「NTTデータ」がメジャーの一つ全英オープンのメインスポンサーを務めていることでした。これは英樹の心を揺さぶる大きファクターでした。

松山が同社を通じて出したコメントです。
「NTTデータが全英のメインスポンサーでもあることは、非常に光栄なことだと感じました。私は世界NO1のゴルファーになりたいという変わらぬ信念を持ち、日々挑戦しています。NTTデータから『ともに世界の頂点を目指し挑戦したい』というお話を頂戴し、私も目標の実現へ一層努力し続けなければと感じました。NTTデータの世界規模での挑戦意欲と共感するところが多々あります。今後、NTTデータと共に世界中で応援してくださる方々へ感動や勇気を与えていきたいと思います」

約1ヵ月ぶりに13日からのAT&Tバイロン・ネルソン(テキサス州)でツアー復帰した松山は「この1ヵ月、1回練習場にいっただけで(ゴルフは)何もしなかった。ゼロの状態から自分の調子を上げることが先決。きっかけをつかんで、またよくなっていきたい」と話しました。日本では2週間の自主隔離期間もあったりで、ここへきてやっと練習も再開したばかり。さすがに復帰戦のAT&Tはパットが思うように決まらず苦戦。トップへは13打差の39位に終わりましたが、今週20日開幕の「全米プロ」はマスターズから6週ぶりの本格復帰戦です。「マスターズ制覇で心に余裕が生まれた」とも明かしている英樹です。AT&Tでの調整を済ませ、今週は本来のゴルフを取り戻すことが期待されます。

太平洋マスターズでは、アマ時代の2011年、プロになってからも2016年と2度優勝している。

また、この夏は東京五輪が控えていて松山の周辺は多忙を極めます。6月3日開幕の「メモリアル・トーナメント」(オハイオ州)への出場登録も済ませていますが、五輪で男子ゴルフが行われる7月最終週の2週前には今季4つ目のメジャー「全英オープン」(イングランド・ロイヤルセントジョージズGC)が開催されます。世界ランキングを基に6月末に決定する五輪代表に松山の出場は確実。五輪前後には重要な大会が控えており、過密日程や移動の問題など相当な負担が松山にもかかってきそう。コロナウイルスの感染状況から「無事に開催されれば金メダルを目指したいが、一概にオリンピック、オリンピックというのは考えられない」との発言もあって、この夏は松山の一挙一動から目を離せません。

なにはともあれ、松山英樹人気は、アジア勢初のマスターズ制覇で一気に頂点へと登り詰めました。すでに松山の「所属」には、日本のトップ企業トヨタ自動車の「LEXUS」がついています。使用するクラブやウエアなどのゴルフ用品総合契約は住友ゴム工業の「ダンロップ」。サングラスやウエア等の「オークリージャパン」。時計の「ロレックス」。求人サイトの「Indeed」。「野村ホールディングス」に、今回の「NTTデータ」の計7社のサポートを得て、英樹の新たな戦いが始まります。

(了)