09年の打ち初めで素晴らしいドライバーにめぐり会いました。マグレガーゴルフジャパンの「マックテックNV(ナビ)-R」
の青ナビ(タイプ1)、赤ナビ(タイプ2)の2タイプです。ともにフジクラ社製の粘り強いシャフトを採用、ヘッド体積は460cm3のデカヘッド。打ちやすくてボールのつかまりのいい飛んで曲がらないスグレモノです。昨今、10万円にもなんなんとする高額ドライバーを売りにしているメーカーもある中で、61,950円(消費税込み)というリーズナブルなお値段なのもうれしい限りです。
◇ ◇
マックテックといえば1年前、ほとんど三角形に近いユニークヘッドの「NV-NXs」を出して話題となったあの会社ですが、評判のよかった従来モデル「NXR」のバランスはそのままにして、クラブ総重量を286gから282gと軽くしながら、ヘッド重量をアップアップさせてヘッド加速力を最大にしたのが「青ナビ」でスインガータイプ。振り応えのあるやや重めのシャフトでタメたパワーをヘッドに伝え、ボールの吹き上がりを抑える洋梨シェイプの「赤ナビ」はヒッタータイプです。この2タイプが用意されて自分のスイングスタイルに合わせた最適なドライバーを選べるのがいいです。
スインガーの私は、断然「青ナビ」でした。手元を軽くした軽量シャフトで力まなくても遠心力でヘッドを加速させる「青ナビ」は飛距離も出ました。前作モデルで定評のあった鍛造カップフェースを採用してフェース中央部から広範囲での高い反発係数(SLEルール内)を実現していますから、フェース全域がスイートエリアといった感触です。芯を外しても飛距離がガクンと落ちるようなことがありませんでした。それとこのクラブは方向性のいいのにも驚きました。ワイドスイートスポットが効いているのでしょう。
ドライバーは打球音も大切ですが、このクラブは鍛造ヘッドならではの吸いつくような打感と、カン高くもなく、鈍くもないインパクト音も気に入りました。飛んで曲がりにくい安心して振れるドライバーという印象でした。この「青ナビ」は、スインガータイプにはもちろんいいですが、シニアゴルファーにとっても人気が出そうなドライバーです。
「赤ナビ」は、2キックポイントのトリプルアクションシャフトを従来よりやや重めに設定。重めのシャフトとヘッドの組み合わせによってヘッドの加速力をつけ最大スイングパワーを発生させるクラブです。力のあるスインガーから、タメを作って飛ばすヒッターの両方に幅広く対応するのが「赤ナビ」です。インパクト時の手ごたえも十分で中弾道の力強いボールが出るのが魅力です。
「軽さで飛ばす青ナビ。重さで飛ばす赤ナビ」がこんどのクラブのキャッチコピー。クラブの重量バランスに着目したウェイト・フォーステクノロジーから誕生した09年マックテックは、やはり一度は使ってみたい見逃しにできないニュードライバーです。