今年のPGAシニアツアーの日程が1月15日に発表され、今季は昨年に比べて2試合減の7試合です。いささか寂しいシニアのスケジュールですが、これも世界的な経済不況のあおりを食った結果でしょう。なくなった2つは、小林旭招待・三甲シニアin榊原温泉と鬼ノ城シニアオープン。三甲シニアは1年だけの開催でしたが、鬼ノ城シニアは4年間開催し結構盛り上がった大会だっただけに惜しまれる消滅です。新規参加のトーナメントはなく、3試合は開催日、開催コースが「未定」となっていてPGAの苦衷のほどが察せられます。シニアツアーの年間試合数は、91年の26試合をピークにして99年には3試合にまでに減少。危機を迎えましたが、松井功体制になってから07年8試合、08年9試合と徐々に回復して2ケタの10試合を目指していましたが、09年の足踏みとなりました。
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PGAシニアツアーの中でも看板試合であるはずの日本プロゴルフシニア選手権が開催日・開催コースともに「未定」となっているのは近年にないことです。1962年にスタートして今年が第48回大会の老舗トーナメントです。昨年は渡辺司、07年が尾崎健夫、06年が中嶋常幸、05年が室田淳・・と最近でもそうそうたる顔ぶれがプロシニアのチャンピオンになっています。この2年間は茨城・静ヒルズで開催されましたが、松井功会長によると「昨年も押し詰まった12月になって、森ビル(静ヒルズの親会社)の方から09年は開催できないとの通知をもらいました。今年もやっていただけると思っていたのですが・・」と、歯切れが悪い。森ビルはPGAの大きなスポンサーの一つだっただけにこの撤退はこたえたようです。さっそく新しいスポンサー探しとコース探しに入っていますが、1月15日の日程発表には間に合わなかったといういのが舞台裏です。
昨年から返り咲きでツシニアアーに登場してきたスターツシニアは、今年もシニアツアー開幕戦が希望で目下調整中。ことしも昨年と同様、6月頃の開催となりそうです。それにしても開幕戦が6月というのはちょっと遅すぎです。しんがりをつとめるHanda Cup フィランスロピーシニアも日程・コースともに「未定」ですが、賞金総額1億2000万円は前年と変わらず、優勝賞金は3000万円のビッグプライスです。
今年はコマツオープンが9月10日(木)から9月12日(土)まで。富士フィルムシニアが10月1日(木)から10月3日(土)までの開催で、ともに最終日は日曜日ではなく土曜日です。富士フィルムは昨年もそうでしたが、今年はコマツも「土曜最終日」に切り替えてきました。これはトーナメントの大事なイベント、プロアマ大会を日曜日にしようというのが狙いです。「企業のスポンサーたちがウイークデーにプロアマ大会をやるのをはばかってきたからです。本大会を土曜日に終えて、翌日の日曜日なら安心して参加できるというスポンサーが多くなってきました。とくにシニアツアーではこの『土曜日最終日』が今後本流になる可能性が強い」(松井功会長)ということです。
松井功会長によると「交渉中の新たなスポンサーも2、3ある。今回の発表には間に合わなかったが、日本プロシニアの開催コース等も含めて2月末までには最終発表ができると思う。また中嶋常幸、倉本昌弘、室田淳、尾崎健夫らの選手がレギュラーツアーとかけもちでシニアに出ているので、レギュラーツアーの日程とバッテングしないようなシニアツアーのスケジュールを組む配慮をしたい」と、語っていました。
☆09年PGAシニアツアー日程
スターツシニア
日程・未定 コース・未定
賞金総額6000万円
ファンケルクラシック
8月21日(金)~23日(日)裾野CC
賞金総額6000万円
コマツオープン 2009
9月10日(木)~12日(土)小松CC
賞金総額6000万円
富士フィルムシニア選手権
10月1日(木)~3日(土) 平川CC
賞金総額1億円
日本シニアオープン
10月29日(木)~11月1日(日) 琵琶湖CC栗東/三上コース
賞金総額8000万円
日本プロゴルフシニア選手権
日程・未定 コース・未定
賞金総額5000万円
PGA Handa Cup フィランスロピーシニア
日程・未定 コース・未定
賞金総額1億2千万円