半田晴久会長、シニアに新規大会「ISPS・コロナに喝!シニア」で参入!日本プロは1年延期。金秀シニアは12月に延期!

日本プロの1年延期、シニアツアー新規参入の「ISPS・コロナに喝!シニア」などを発表する倉本昌弘PGA会長(東京・浜松町)

ISPS(国際スポーツ振興協会)が「コロナに喝!シニアトーナメント」を7月に開催。新型コロナウイルス感染拡大でズタズタになった今季シニアツアーの「開幕戦」となります。半田晴久会長らしい発想のトーナメントの新設は話題を呼びそう。7月30(木)~31日(金)の2日間大会、静岡・朝霧CCで賞金総額3000万円で開催されます。また日本プロゴルフ協会(PGA)は主催する日本最古のメジャー、日本プロゴルフ選手権(7月2~5日、栃木・日光CC)の1年間の開催延期を発表。21年の7月第1週に同じ日光CCで執り行います。日本プロは3年先まで開催地が決定しており、21年の静岡・グランフィールズCC、22年の北海道・恵庭CC、23年の岐阜・富士カントリー可児コースがそれぞれ1年ずつずれることになります。中止や延期となっていたシニアツアーのうち、″開幕戦〝だった金秀シニア沖縄オープンは、12月4、5日に沖縄・かねひで喜瀬CCで、今季シニア最終戦として開催されることも決まりました。

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コロナ禍に立ち向かい、再びゴルフ界に参入するISPS・半田晴久会長。意気軒昂だ。

日本プロゴルフ協会(PGA)は15日、都内で理事会を開き、新型コロナウイルスの拡散によって大荒れとなったシニアツアー日程やその他の懸案事項について審議しました。まず、PGAが唯一主催するレギュラーツアー「日本プロゴルフ選手権」をどうするか。すでに5月14日には「予定されている7月2~5日の開催はしない。可否は理事会で決定する」と発表。その間、会場となる日光CCや中継局である日本テレビ(NTV)と協議を続け、PGAは「無観客でもOK」としましたが、日光CCサイドはどうしてもギャラリーを入れたいと主張。それではと空き週(10月後半など)での開催が検討されましたが、中継局のNTVの調整がとれず、さらに秋が深まると日没が早くなり、国内最古のメジャーにふさわしい出場選手枠が確保できなくなる問題も生じてきます。結果的には15日の理事会で「今季の開催はムリ」との判断が下されたようです。

世界を股にゴルフ界に参入するISPS。今年2月には米女子ツアー「ISPSハンダ・ビック・オープン
」を豪州で開催。日本からも大勢の女子が参加した(打つのは横峯さくら)

3年先まで決まっていた開催地の「1年ずつのズレ込み」の了解もとれたことで「1年延期」が決定。今季の日本プロはなしと決まりました。すでに今春、日本プロの予選会が行われており、本戦への出場権を獲得していた選手については、来年大会にそのまま出場できることとしました。よって来年度の予選会は行わない方針です。

シニアツアーに話を戻しますと、急きょ新設が決まった「ISPS・コロナに喝!シニア」。従来からゴルフ界とは密接な関係を持ち「ゴルフ界の発展のため」をうたい文句に、さまざまなイベントを行ってきた実績のある半田晴久会長(68)が先頭に立ちます。最近では2018年までレギュラーツアーで「ISPSハンダ・マッチプレー選手権」を、シニアでは2019年まで「ISPSハンダカップ・フィランスロピーシニア」をそれぞれ主催していました。そして今度は、世間を震撼させているウイルス禍と立ち向かって再びシニアツアーに登場。賞金総額3000万円の2日間競技での参入です。現状のままですと今季のシニアツアー開幕戦となる見込みです。また、本来開幕戦だった「金秀シニア沖縄オープン」は、延期時期が未定でしたが、12月4(金)5日(土)に賞金総額も予定通り2700万円で開かれることも発表されました。

今年7月、初めてシニアツアーが開催される太平洋クラブ御殿場コース。

ゴルフ界も襲っている新型コロナ禍に対し、選手へのPCR検査は行わない方針という倉本昌弘会長は、対策として「クラブハウスは使わない」「キャディーはクラブに触らない」「報道陣もシャットアウト」等々の規制を敷き、″非公開試合〝にする方策を検討中という。今季のシニアツアーは当初予定では4月10日開幕の全18試合。目下中止が4試合、延期が3試合。新規1を加えた残りが14試合。倉本会長は「シニアツアーは、過去年間6試合しかないときもあった。(日程の変更はあるが)試合数はまだキープできている。シーズンの後半に試合が固まっているので(女子ツアーのように)今年と来年を統合する考えはない。例年通りに賞金王や来季の出場資格も決めたい」とのPGAの見通しを語っています。いろいろ変動したシニアツアーは、約3ヶ月半遅れで半田晴久会長の「喝」のもとに開幕します。 (了)

 

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≪シニア夢のエキシビションマッチも≫

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マルハンカップ太平洋クラブシニアを初めて御殿場コースで開催する韓俊太平洋クラブ社長(東京・浜松町)

日本プロゴルフ協会(PGA)は、第7回マルハンカップ太平洋クラブシニア(8月29日~30日、静岡・太平洋クラブ御殿場コース )の開催が最終決定したと発表しました。賞金総額は5000万円。太平洋御殿場コースでシニアツアーが開催されるのは初めて。昨年まで同大会は兵庫・太平洋クラブ六甲コースで行われていました。新型コロナウイルスの感染拡大でイベントの規制が行われていますが、今大会はギャラリーを入れて開催する予定。

昨年の日本プロ選手権チャンピオンの石川遼。今年の日本プロは1年延期となり、「連覇」は来年に持越し。

☆★・・★☆ 日本で初めてのプロゴルファー福井覚治が誕生(1920年)してからちょうど100年。その100周年を記念してマルハンカップ太平洋クラブシニアの大会翌日、8月31日(月)に太平洋御殿場コースで国内男子ツアー通算51勝の青木功(77)、通算94勝の尾崎将司(73)、通算48勝の中嶋常幸(65)の「AONレジェンズ エキシビションマッチ(仮称)」をPGAと太平洋クラブの共催によって行うと発表しました。3人による6ホールのエキシビションマッチで、3人と同じく永久シード選手の倉本昌弘PGA会長が、総合プロデューサーを務めるという。トークセッションも加え、AONの3人がそろい踏みするのは、2012年10月の日本オープン(沖縄・那覇GC)以来8年ぶり。新型コロナウイルス感染症対策支援を含めた特別イベントで、BS-TBSで放送予定。

倉本昌弘会長は「AON3人が揃うのは、もう最後になるかも。8月終わりには屋外イベントは5000人規模まで入場可能になるのではと考えているので、ぜひギャラリーを入れて行いたい(御殿場市民は入場無料)」と見通しを話しています。  (了)