平田憲聖、23年ぶりの“月間3勝”!プロ4年目で通算6勝。初の賞金王へ猛進!

プロ4年目で早くも6勝。嬉しいカップを掲げる平田憲聖

またやりました!平田憲聖(けんせい)23歳。大阪学院大出・プロ4年目。地元関西での「パナソニック・オープン」(兵庫・有馬ロイヤル)最終日。2打差2位で出たケンセイは、7バーディー、ボギーなしの「65」で回り、トップを走っていた清水大成(25)に3打差をつけての逆転V。9月だけで「フジサンケイ」、韓国へ遠征した「シンハンドンへ・オープン」に続く4戦3勝。数々のスピード記録を引っ提げ優勝賞金2000万円を加えて今季1億円超え。賞金レースもトップに立つ勢いです。秋の陣を迎えて今季は残り7試合。「ここまできて(賞金王を)意識しない方がおかしいでしょう」と、2位との差を3400万円余に広げたビッグタイトルへの強い意気込みをみせています。男子ゴルフは“平田憲聖時代”到来を思わせます。

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23年ぶりの“月間3勝”を挙げてバンザイの平田憲聖。大勢のギャラリーも祝福した
石川遼(左)からも祝福のウォーターシャワーを浴びる平田憲聖

昨季、同い年の中島啓太を「ミズノOP」のプレーオフで下して初優勝。続いて蝉川泰果らを抑えて勝ったメジャー「日本プロ」など計2勝。今季は早や4勝して通算6勝を積み重ねる平田の強さです。“月間3勝”は、2001年10月の伊澤利光以来、23年ぶり5人目(6例)の快挙。飛距離もさることながら安定したショット、パットで粘り強いゴルフが平田の武器です。今回も4日間、ボギーは僅かに1個(全体最少)だけ。抜群の安定度を誇ります。清水大成を追った最終日は、前半9番で2つ目のバーディーを奪って追いつき、これを契機にに12番まで圧巻の4連続バーディー。そして最難関の14番(パー3)では4番アイアンでピン1.5㍍。自ら「あれは100点。十分過ぎるほど完ぺきに打てた」(平田)というスーパショット。混戦を抜け出し勝利を決める決定的なショットでした。
優勝を決めた18番グリーンサイドではウォーターシャワーを浴び、石川遼もその祝福の輪に加わっていました。
「僕らは“遼さん世代”で育ち、テレビなどで活躍を見てきた。その遼さんにセガサミー(7月)の時もしてもらったけど、何回してもらっても感慨無量です」と平田。

「他の選手がいいショットを打とうが、自分に影響を与えなくなってきた。自分のプレーにフォーカスできるようになってきた。最終日もなかなか2打を縮められず、追い上げを受けたけど、勝負は後半と決めていたから」と、冷静な自分を振りかえりました。

安定したショットで4日間ボギーは1個だけ

大阪・吹田市出身。大阪学院大高から大学3年時(21年)には「日本学生」で優勝。ファイナルQTでは2位となり、大学生プロで臨んだ「日本ゴルフツアー選手権」7位などで1年目からシード入りを果たしました。まさに順風満帆の男。同年配の人気選手、中島啓太、蝉川泰果らをいまや抜き去ろうかという勢いの平田憲聖です。
史上初の“月間4勝”を狙う次週は「バンテリン東海クラシック」(愛知・三好CC西)です。
男子ゴルフはケンセイに注目です。

(了)