夢をかけて、しぶこ渡米!「アメリカで戦いたい」ー来季の米ツアー参戦へ最終予選会にトライ!タフでシビアなアリゾナ決戦に勝てるか!?

 

スイングするしぶこ。スイング改造にも取り組んできた。

しぶこがいよいよ米女子ツアー本格挑戦への旅立ちです。日本ツアーの最終戦(ツアー選手権リコー杯)を捨てて、今週米ツアー最終予選会へ向けて出発します。予選会は12月2日からアリゾナ州のロバート・トレント・ジョーンズ・ゴルフトレイルなど3コースで計8ラウンドの厳しい戦いです。世界をめざす渋野日向子(23)が、その登竜門でもある来季米ツアー出場権をかけた最終QTです。勝負に出ます。見逃せません。しぶこの国内今季最終戦となった「大王製紙エリエール」は通算9アンダー、12位で終えています。

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今季国内では終盤にきて2勝。約2年ぶりの復活優勝でよみがえったしぶこ。

ちょうど1週間前、11月15日にしぶこは23歳の誕生日を迎えました。19年8月、AIG全英女子オープンを20歳で制覇し“時の人”となってからはや2年半近くが過ぎ去りました。その間、20年は米ツアーなど初めて敢行した海外転戦に1年を通じて翻弄(ほんろう)されました。一方若い力が台頭してくる国内女子プロ界。21年は“失地回復”へ必死の戦いでした。シーズンも終わりに近づいた10月になって「スタンレー」で約2年ぶりの復活優勝。「勝てなかった2年間、短いようで長かった。いろいろ思いだして涙が止まらなかった」と号泣した劇的カムバックでした。3週間後には再びプレーオフで挙げた今季2勝目(樋口久子三菱電機=日本ツアー5勝目)は、苦悩の日々を帳消しにする千金の勝利でした。

 

「将来はアメリカツアーで戦いたい」ーしぶこが抱き続けた夢が、約2年ぶりに挙げた2勝で再び現実味を帯びてきました。昨年12月、単発参戦した全米女子オープンで一時トップに立ち、優勝へ2打差の4位と大健闘した実績も、しぶこを力づけてくれます。

2勝はともにプレーオフを制した勝利。米ツアーの予選会でもこの勝負強さに期待!

夢の舞台へ来シーズン上がれるかどうか。異国の日本から飛び込んでいくアリゾナでの戦い(最終予選会)は、タフでシビアなものとなるでしょう。コースはしぶこにとって「回ったこともなければ、情報もないコース。とりあえず行ってみて、という感じです」という。いささか準備不足は否めませんが「自分のゴルフはまだまだ。でも、取り組んできたショットの精度は少しずつだけど上がってきているかな、と思う。22歳まで変化を恐れず取り組んできたものを、もっと積み上げていきたいんです」と、実を結びかけているスイング改造には自信めいたものをみせています。「今年は自分を変えたいと思ってやってきた1年だったので、それがスイング改造だったり、気持ち的にも変化したと思います。頑張ってきます」。

国内の最終戦、上位者しか出られないメジャー大会「ツアー選手権リコー杯」をけってまで行くアメリカ。しぶこの最終戦となった「エリエール」は思うようにスコアを伸ばせずいま“絶好調”とはいえないのが気がかりですが、23歳になった“ニューしぶこ”の、勝負強さに期待しましょう。

(了)