Daily Archives: 2025 年 2 月 3 日

<米2部ツアー>平田憲聖がいきなり上位進出! 5月までは「コーンフェリー」生活!

昨季は国内ツアー最終戦で「賞金王」のタイトルを逃がした平田憲聖。 その悔しさを今季は海外修行で晴らしたい(提供:JGTO)

今季、米2部「コーンフェリー・ツアー」に挑戦している平田憲聖(24)が遥か異国の地で好スタートをみせています。主催者推薦の米ツアー「ソニーオープンinハワイ」を21位で終えたあと、そのまま遠くバハマへ飛んだ平田は、自身2部デビュー戦の「バハマ・グレートアバコ選手権」でいきなり爆発。20アンダーを出して首位へ5打差の2位タイで好発進。1月30日からの第2戦「パナマ・チャンピオンシップ」(クラブ・デコルフデ・パナマ 7534yd パー70)に現在挑戦中。3日目を終わって通算7アンダー。首位に3打差の7位タイで最終日を迎える好調続きです。同じく米2部ツアーに参戦している蝉川泰果は通算2アンダー33位で予選通過圏内にいます。平田は昨季国内賞金ランク2位のトップ選手。その国内をよそに、年はじめから海外へ出て、5月下旬まで約4ヵ月間、11試合の「コーンフェリー」をこなすという。その間、“下部ツアー優勝”、あるいは“年間ポイント30位以内”をクリアすれば、米ツアーに昇格できます。

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蝉川泰果も今春、米2部ツアーにスポット参戦。 何かをつかむか!(提供:JGA)

同僚の蝉川泰果の米2部ツアーは4試合程度の“スポット”の予定ですが、平田の方は本格参戦に近いものです。国内ツアーは4月10日に開幕しますが、日程が重なる数試合は米下部を優先するという。アンバサダー契約をしている「ミズノオープン」が5月29日から組まれているので、それまでは腰を据えて米国で戦おうというプランです。米下部ツアーは10月中旬に終了しますので、それまで再渡米で米2部で戦うことも可能です。国内は10月16日開幕の「日本オープン」はじめ7試合前後の秋のビッグ大会には出場できるので日米両ツアーを股にかけた大きな計画もあるようです。

昨季は国内4勝。トップ10入り9回の安定したゴルフで賞金王街道を突っ走った実績のある平田です。10月以降やや調子を落としたのと、最終戦の「日本シリーズJT杯」での金谷拓実の逆転賞金王で手痛い“賞金2位”に泣きました。米国修行で、そのすべてをリベンジしたいのでしょう。生活(言葉)・移動・食事等の違い、日本との芝生の違い、2部ツアーの厳しい環境等々、乗り越えなければならないことは多々あります。タイトな日程も消化していきなりトップ10入りを続けている平田の“実力”は素晴らしいものです。

安定した勝負強さに磨きがかかった平田憲聖のショット(提供:JGTO)

手堅いゴルフを身につけてきた男ですから、米下部ツアー前半戦だけで「年間ポイント30位」を積み上げることも不可能ではないでしょう。もちろん優勝も狙っており、これを果たせば文句なしに米レギュラーツアーへ道は開けます。日本勢では大西魁斗が2年間の米2部生活の末に昨季は2部1勝、ポイントランク25位で上への切符をつかみました。久常涼、星野陸也らは欧州ツアーで実績を残して、米ツアーへのルートを開きました。

24歳の平田憲聖がどこまで難関をのりきるでしょうか。いきなりの上位進出は、驚かされるばかりです。

(了)