Daily Archives: 2025 年 7 月 22 日

 金谷拓実、悲願の「全英」予選通過で「40位」残り2戦、次戦は「3Mオープン」

「やっと報われた気がする」(提供JGTO)

日本ツアー賞金王・金谷拓実(27)が悲願の「全英オープン」予選通過。最終的にも通算2アンダー40位に入る健闘をみせました。過去4度の「全英」でいずれも予選敗退。カットラインを巡る戦いを乗り切り遂に最終日まで戦う成長は涙ぐましい攻防でした。メジャー通算14戦目で2度目の決勝ラウンドを、2日間ともアンダーパーで回り、世界の猛者が集まるフィールドに確かな足跡を残しました。今年の全英オープン日本勢では松山英樹、金谷拓実のほか、河本力が予選を通過し、星野陸也、今平周吾、阿久津未来也らが予選落ちでした。

☆★      ☆★      ☆★      ☆★

北アイルランドのロイヤル・ポートラッシュGC(パー71)で行われた今季男子メジャー最終戦。松山英樹が初日97位と出遅れ、32位の金谷拓実ともに苦しい出足でしたが、2人ともに通算1オーバーの51位で辛うじて予選をクリアしました。金谷は全英初出場だった2019年(アマチュア)は同じ会場での開催で「6年も経ったが状況は余り回らなかった。苦しかった思い出も変わらない。16番パー3でバーディーパットを外して神経をスリ減らしながらパーを続けたのを覚えている」と、思い出すのは苦しかった場面ばかり。緊張をほぐそうと当時キャディーさんに話しかけるなどしてリラックスしたという。メジャーは辛いことばかりあったが「諦めずに戦ってきてやっと報われた気がするという。

最後の最後まで食い下がる覚悟(提供JGTO)

金谷にとって「全英」の予選通過はそれほどに大きな出来事であり、自分にとって確かな成長を実感するものでした。最終日最終ホールでは大きなスタンドを埋め尽くすギャラリーが、金谷拓実にさえも大拍手で迎えてくれました。それだけゴルフが魅力あふれていて、やはりアメリカツアーでプレーが続けられるように頑張りたいと思ったという。予選を通過し米ツアール―キーの今季の金谷は、これまで出場19試合中、13試合で予選落ちの厚い壁にぶち当たって苦戦のシーズンを過ごしてきました。

大会を終えてのフェデックス・カップ・ランキングでは152位。来季シードの100位内、限定的出場権がもらえる125位にはまだ遠い位置です。レギュラーシーズンは残り2戦と厳しい状況ですが「少しでもポイントを稼いで、勝負できる位置まで上がりたい」と、最後の最後まで食い下がる覚悟を固めています。金谷の次戦は7月24日からの「3Mオープン」。

「全英」最終日、34位から出た松山英樹は「66」をマークし通算7アンダーで日本勢最高の16位。「70」の金谷拓実が2アンダーの40位。河本力は4オーバー63位。優勝は17アンダーのスコッティ・シェフラ―(29・米国)でした。