日本パブリックゴルフ協会(公社)が主催するアマチュアゴルファーの祭典「全日本アマチュアゴルファーズ選手権」今年度の日程と開催要項が、主催者から発表されました。それによると、今年53回目を迎える歴史ある大会「全日本(男子)」は、6月17日(月)、18(火)の2日間、徳島県阿南市の「コート・ベール徳島GC」。19回目の「全日本女子」は、5月29日(水)、30日(木)2日間、70歳以上の「全日本グランドシニアアマ(男子)」とともに千葉県市原市の千葉よみうりCCで開催されます。地区予選会は東日本、中部、西日本各地で行われますが、全日本(男子)の申し込みは、3月1日から31日まで(インターネットでも可)。競技参加料は6000円(税別)。出場資格は男女とも「ハンディキャップ20.0程度以上が望ましい」(JGAゴルフ規則掲載のアマ資格を保持しているもの)と、さほど厳格ではありません。トップアマへの登竜門としてだけでなく、仲間と誘い合って競技ゴルフを楽しんでみようというゴルファー、いざ集合!です。
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春3月、待ちに待ったゴルフシーズンの到来です。プロツアーもまず女子が3月7日から沖縄で開幕。男子はやや遅れて4月18日から国内ツアーの幕あけです。それと並行するようにパブリックアマのシーズンもやってきます。この大会はメインの「全日本(男女)」だけでなく、人気のミッド(男女とも25歳以上)、シニア(男55歳以上、女50歳以上)、17年度から始まったグランドシニア(男70歳以上)などのカテゴリーがありますから、それぞれの年齢に応じてエントリーすることが出来ます。また今年からは、予選の日程重複をなくし、グランドシニア(男)の人も全日本に出られるようになり、女子のシニアの人でも全日本女子アマにエントリーすることも可能になっています。2部門にまたがって挑戦しようという元気あるゴルファーにとっては嬉しい日程の改善。そのためか、現在昨年を上回るエントリー申し込みがあるようです。
年齢制限のない「全日本アマゴルファーズ選手権」(パ選)は長い歴史を積み重ねています。現役トッププロの中にも数多く歴代優勝者がいます。中嶋常幸、丸山茂樹はじめ久保谷健一、星野英正、永野竜太郎、川村昌弘ら。女子では酒井美紀、青木瀬令奈、保坂真由、森田理香子らのほか、近年頭角を現し、昨季リゾートトラストでツアー初Vを挙げた岡山絵里(22)は、11年の全日本女子に14歳で史上最年少V。13年にはこれまた史上初の全日本2度制覇の偉業を成し遂げた選手です。昨季はツアー賞金ランクも10位に入り、2年連続シード権を確保。ツアー参戦3年目の今年は、賞金女王争いに加わろうかという成長ぶりです。「シーズン初めのパブリックの試合は、強い選手が集まってくる大会。友達も多かったし楽しみで大事な試合でした」(絵里)。11年に勝ったときは、こちらもいまはプロになって期待の大きい永井花奈(21)が4打差の4位にいました。パブリックで育ってプロで花を咲かせた仲間は多く、東日本地区優勝者には成田美寿々、渡辺彩香、若林舞衣子らがいて、パブリックゴルフの常連でした。
将来プロを目指す若者も多いですが、気楽に参加できるアマチュアゴルフの魅力もあって、各カテゴリーに幅広い年代層が広がっています。全体的に多いのは40歳代、50歳代。ピチピチした学生ゴルファーの参加も目立ちますが、到底太刀打ちできないおじさんたちが流れていく「ミッドアマ」(25歳から)の人気が近年高まっています。
仲間同士でやる″遊び〝のゴルフとは違って、競技ゴルフではエチケットやルールをしっかり守らなければなりません。今年はゴルフルールの大幅改訂もあったばかりで新ルールの学習にも役立つのはこうした大会です。パブリックに加盟しているのは全国で76コース(3月現在)。基本的には加盟コースで試合は開催されますが、東日本ミッドアマA地区予選(男子)が東京よみうり(東京・稲城)。その決勝が浜野GC(千葉・市原)と名門メンバーコースで特別開催されます。主だったパブリック加盟コースは、千葉よみうりCC、八千代GC、紫あやめ36、デイスターGC(千葉)丘の公園清里GC、山中湖畔・富士GC、小淵沢CC(山梨)、富士見高原GC、鹿島南蓼科GC(長野)、オールドオーチャードGC、ウィンザーパーク・ゴルフ&CC(茨城)、那須野ヶ原CC、イーストウッドCC(栃木)など、人気コースがあります。予選のコース選びは自由で、プレーしてみたいコースを選んでエントリーできます。競技の緊張感を体験し、ゴルフの面白さと厳しさも味わえるパブリックアマチュアゴルフに今年もぜひトライしてみましょう。
≪問い合わせ≫日本パブリックゴルフ協会(東京・銀座)電話=03・3563・2388
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